資源・素材2015(松山)

講演情報

企画講演

若手研究者による素材研究の展開 (III)

2015年9月9日(水) 09:00 〜 11:50 第7会場 (EL33)

司会:山口勉功(岩手大学), 佐藤重樹(DOWAメタルマイン), 中野博昭(九州大学)

11:20 〜 11:50

[2706] 難揮発性電解浴を用いた金属マグネシウムとアルミニウムの室温電析

北田敦1 (1.京都大学)

司会:中野博昭(九州大学)

キーワード:金属マグネシウム, 金属アルミニウム, 室温電析, 次世代電池負極材料, グライム類

次世代二次電池の負極材料として、高いエネルギー密度をもつ金属マグネシウムおよびアルミニウムが注目されている。民生用電池としての利用を目指す上で、卑な酸化還元電位をもつこれらの金属を、「室温で安全に」電析できる非水電解液が必要である。マグネシウム二次電池に用いる安全性の高い溶媒としてここ数年注目されているのが、沸点が高く室温で揮発しにくいグライム類という直鎖ポリエーテルである。グライム類を用いた研究がトレンドとなりつつあるなかで、これまでに我々が他に先駆けて取り組んだアプローチは二つある。一つは難揮発性かつ高電気伝導性であるイオン液体との混合電解浴を用いた金属マグネシウム電析であり、もう一つはグライム単独浴からの金属アルミニウム電析である。発表では既報の電解液特性や電析結果だけでなく、ラマン分光などから考察した活性化学種や、研究から明らかになった課題についても言及する。


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