MMIJ 2015,Matsuyama

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企画講演

鉱業史

Thu. Sep 10, 2015 9:00 AM - 11:45 AM 第1会場 (EL21)

司会:久間英樹(松江高専), 中西哲也(九州大学)

9:50 AM - 10:15 AM

[3103] Early modern smelting remains at the Besshi copper mine

十亀幸雄1 (1.日本鉱業史研究会)

司会:久間英樹(松江高専)

Keywords:別子銅山, 歓喜坑, 銅製錬, 上の床屋, 木方(下の床屋)

別子銅山開坑の元禄4年(1691)年からしばらくした近世中期以降、別子の鉱石は本鋪(歓喜・歓東坑)と東延鋪より出された。銅製錬は、その下方の延喜の鼻西斜面で焼鉱が、更にその下方の川沿いの木方(下の床屋)で荒吹・真吹の和式製錬がなされたことは絵図や文書によって伺うことができる。その後、明治19年(1886)には出鉱の88%が別子下方の東延鋪に移り、それに伴い明治27年(1894)ころには製錬も下方に建設した洋式製錬所である高橋製錬所へと移っている。 別子山元での銅製錬は200年あまり継続されたため、近世の製錬遺構やまして開抗当初の製錬遺構についてはなおさら探し出すのは困難であったが、近年、住友金属鉱山株式会社を退職された方によって作られた山村研究会の活動によって、歓喜坑(標高1200m)の近傍で上の床屋製錬遺構が、歓喜坑レベル西側尾根上に焼窯があることが分かってきた。これらが別子銅山における開抗当初の製錬遺構ではないかと注目して現地の踏査を重ね、考古学的、冶金学的手法でこれらを調査したので報告する。


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