資源・素材2015(松山)

講演情報

一般講演

高温素材プロセッシング

2015年9月10日(木) 09:00 〜 12:00 第8会場 (EL35)

司会:安田幸司(京都大学), 夏井俊悟(北海道大学), 竹田修(東北大学), 関本英弘(岩手大学)

09:00 〜 09:15

[3801] 1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグと溶銅間の白金族金属の分配に及ぼすCeO2の影響

柏葉僚1, 岩渕仁那2, 関本英弘2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学)

司会:安田幸司(京都大学)

キーワード:白金族金属, Al2O3-CaO-SiO2系スラグ, 溶銅, 分配

白金族金属(Platinum Group Metals: PGM)は自動車の排気ガス浄化触媒として多く利用されている。現在、触媒廃棄物からの乾式のPGM回収プロセスがある。このプロセスではAl2O3-CaO-SiO2系スラグが用いられており、プロセスを検討する上で、自動車排気ガス浄化触媒の助触媒として担持されているCeO2といった成分がスラグと溶銅間のPGMの分配に及ぼす影響を知ることは重要である。そこで、本研究では、1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグと溶銅間のPGMの分配挙動に与えるCeO2の影響を明らかにすることを試みた。本研究では、スラグ相と溶銅間のPGMの分配比Lをスラグ相中のPGM濃度(mass%X)と銅中のPGM濃度[mass%X]を用いてLxSlag/Cu= ( mass%X in Slag ) / [ mass%X in Cu ]で定義した。XはPt、Pd、Rhを示す。スラグ中に3.5mass%程度のCeO2が溶解するとPtの分配比は2.5×10-5程度、Rhの分配比は9.8×10-5程度の値を示した。また、CeO2濃度の増加に伴い、各PGMの分配比が大きくなる傾向があるが、Pdの分配比に与えるCeO2の影響は小さい。以上の結果より、実操業においては、CeO2の挙動に注意を払う必要がある。


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