資源・素材2015(松山)

講演情報

若手ポスター発表【コアタイム】

湿式素材プロセッシング

2015年9月8日(火) 16:00 〜 17:30 メディアホール (愛媛大学)

[PY-12] イオン液体を用いた複合反応系による都市鉱山からの有用金属の直接回収技術開発

北義弘1, 大胡貴仁1, 新井剛2 (1.芝浦工業大学大学院 理工学研究科 材料工学専攻, 2.芝浦工業大学 工学部 材料工学科)

キーワード:イオン液体, 都市鉱山, リサイクル, レアメタル

技術立国でありながら小資源国である我が国にとって、都市鉱山からのレアメタル等の有用資源の分離・回収は重要である。現在、都市鉱山中の有用資源の湿式分離・回収は、溶媒抽出法を中心に研究が行われている。本法は大量処理が可能である一方、逆抽出行程において多量の有機廃液が発生するため、環境負荷の増大が懸念されている。そこで筆者らは、不揮発性、高イオン伝導性等の特徴を有するイオン液体を抽出剤に用い、抽出反応と電気化学反応を組み合わせた複合反応系を提案した。本法により前述の溶媒抽出法の問題点が改善されると考えられる。既往の研究成果より、イミダゾリウム系カチオンを有するイオン液体は、金属イオンに対し選択性を有し、また抽出された金属イオンを電気化学反応によって直接回収出来ることが示された。本研究ではイミダゾリウム系カチオンのアルキル側鎖長に刮目し、イオン液体のアルキル側鎖長変化が金属イオンの抽出挙動、電気化学挙動、電析挙動に及ぼす影響について検討した。本会ではAu(III)を中心に、イオン液体への金属イオンの抽出挙動、及び抽出された金属イオンの電気化学挙動について検討したので報告する。


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