資源・素材2015(松山)

講演情報

若手ポスター発表【コアタイム】

湿式素材プロセッシング

2015年9月8日(火) 16:00 〜 17:30 メディアホール (愛媛大学)

[PY-18] ヒ素-アンチモン系酸化物の硫酸酸性溶液に対する溶解度

野坂仁之介1, 宮永冬彦1, 関本英弘2, 岩渕仁那2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学)

キーワード:銅電解精製, As-Sb系酸化物, 溶解度

近年、銅アノード中の15族元素(As, Sb, Bi)濃度が増加している。これらの元素は銅電解精製工程において電解液に溶出し、難溶性化合物を生成して様々な電解不良を引き起こす。この抑制のためには、As-Sb-Bi系化合物の溶解度が有益な指標になる。我々はこれまでに3価のSb, Biと5価のAsとの複合酸化物であるSbAsO4およびBiAsO4の溶解度積を報告した。しかし、電解液中においてSbとAsは3価と5価の状態をとりうる。そこで本研究では硫酸酸性浴中で生成しうるAs-Sb系酸化物を調べ、その溶解度を測定した。結果、As-Sb系酸化物としては、SbAsO4, Sb2O3, Sb2O5のみが生成しうるとわかった。また、温度25℃において濃度180g L-1硫酸溶液中でSb2O3, Sb2O5と平衡するSb濃度はそれぞれ、1.9×10-3mol L-1, 1.4×10-3mol L-1であった。これまでの結果より、電解浴におけるAs-Sb系酸化物の生成を考察すると、高As濃度の環境下では5価のSbはSb2O5を生成し、3価のSbはSbAsO4を生成すると考えられる。


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