[PY-60] Microbubble flotation of bacteria using various collectors
Keywords:マイクロバブル浮選, 菌, 排水処理, ドデシルアミン酢酸塩, オレイン酸ナトリウム
近年、排水中の菌を安価に除去する技術のニーズが高まっている。現在は膜濾過を中心に処理が行われているが、膜の洗浄および交換が必要なため装置のランニングコストも高価になるため最善の処理手法とは言い難い。そこで、本研究では菌のような数μm の粒子を効率よく分離回収ならしめるマイクロバブル浮選(MBF)に着目し、除菌への適応可能性の検討および菌への捕収剤吸収着機構の解明を試みた。 実験には水棲菌の代表としてBacillus subtilis subsp. subtilis (NBRC 13719)を用いた。陽イオン性捕収剤としてドデシルアミン酢酸塩(DAA)、陰イオン性捕収剤としてドデシル硫酸ナトリウム(SDS)およびオレイン酸ナトリウム(NaOl)、そして起泡剤としてTriton X-100(TRX)を用いた。MBF試験をpHを変化させてそれぞれの捕収剤について行ったところ、DAAを用いた場合は90%の菌が浮上し、SDSを用いた場合は20%の菌が浮上したが、NaOlを用いた場合はほとんど浮上しなかった。これら試薬を添加した系で電気泳動易動度を測定したところ、特にNaOlを添加してコンディショニングした菌の電気泳動易動度が大きく上昇していることが確認された。この原因はオレイン酸イオンが特異的に吸着して表面親水性化が促進されたためであると推察される。
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