資源・素材2015(松山)

講演情報

若手ポスター発表【コアタイム】

鉱物処理

2015年9月8日(火) 16:00 〜 17:30 メディアホール (愛媛大学)

[PY-67] シュンガイトの高純度化に関する研究

青木太一1, ドドビバジョルジ1, 藤田豊久1 (1.東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻)

キーワード:シュンガイト, 炭素鉱石, 浮遊選鉱, 磁力選別, 酸浸出

本研究で扱うのはシュンガイトと呼ばれる、主にロシアのカレリア地方で産出される約二十億年前に堆積した地層中に存在する炭素鉱石である。シュンガイトの基本構成比は、炭素30%、シリカ70%であり、(1)多孔質、(2)電気伝導性、(3)酸化還元反応での強い活性、(4)炭素とシリカの強靭かつ高密度な組成、といった工業利用に優れた特性を持つ。しかし、現状では工業利用が進んでいない。その原因として、シュンガイトは種類によって構成する成分比が大きく異なる事と鉄や硫黄などが存在している事が挙げられる。本研究では、物性調査を行った上で、シュンガイト中の鉄、硫黄を減らす事により工業利用化の為の高純度化を行う。具体的には、(1)浮遊選鉱、(2)磁力選別、(3)酸浸出を行った。(1)浮遊選鉱は、鉱物の表面特性の差を利用した選別方法であり、今回は、two stage “reverse” flotation processを行った。 (2)磁力選別は、鉱物の磁気的特性を利用した選別方法であり、黄鉄鉱の除去を目的として行った。(3)酸浸出は、濃塩酸に金属を浸出させ純度を高める事を目的として行った。


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