資源・素材2015(松山)

講演情報

若手ポスター発表【コアタイム】

鉱物処理

2015年9月8日(火) 16:00 〜 17:30 メディアホール (愛媛大学)

[PY-71] 加圧酸浸出法における硫砒銅鉱の浸出挙動

生沼竜二1, 芳賀一寿1, 宗田俊彦2, 柴山敦2 (1.秋田大学 大学院 工学資源学研究科, 2.秋田大学 国際資源学部)

キーワード:浸出法, 硫砒銅鉱, 硫酸鉄(Ⅲ)

近年、銅(Cu)鉱石中のヒ素(As)の含有量が増加する傾向にある。鉱石に含まれるAsに関しては、選鉱段階で取り除くことが望ましく、浮選や浸出、焙焼法などの研究開発が行われている。これらの中でも本研究では浸出法に着目し、ヒ素含有銅鉱石として代表的な硫砒銅鉱(Cu3AsS4)に含まれるCuとAsの浸出挙動を調査した。浸出試験では硫砒銅鉱からのCuの浸出を促進させるため、高温高圧条件を付与できるオートクレーブを使用した。また、浸出剤として硫酸鉄(Ⅲ)を用い、条件によっては塩化ナトリウムを添加し、浸出率に与える影響を調べた。硫酸鉄(Ⅲ)濃度が0.1Mの時、Cuの浸出率は64%となったが、Asの浸出率は6%と低く、CuとAsの分離性が確認された。浸出残渣のXRD結果より、Asはヒ酸鉄として沈殿していたほか、未反応の硫砒銅鉱の存在が確認された。ここで塩化ナトリウムを0.34M添加し浸出試験を行ったところ、Cuの浸出率は82%まで上昇し、Asの浸出率は2%まで低下した。本浸出条件により20g/L程度Cuを含む溶液が得られるなど、硫砒銅鉱からのAs除去とCu回収の可能性が示唆された。


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