一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術・岩盤工学

2018年3月27日(火) 09:00 〜 11:45 第2会場 (3号館3F, 33号講義室)

司会:木﨑 彰久(秋田大学),濱中 晃弘(九州大学)

11:00 〜 11:15

[1201-10-08] 十和田凝灰岩の力学特性に及ぼす造岩鉱物の影響

○今井 忠男1、伊藤 麻也1、木崎 彰久1、金谷 永蔵2 (1. 秋田大学、2. 中野産業株式会社)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:十和田凝灰岩、力学特性、造岩鉱物

十和田凝灰岩は、十和田石として知られる建築用の石材で、秋田県の特産品である。近代の日本では、大谷石をはじめとする緑色凝灰岩が、建築用の石材として支持されて来たが、採石資源の枯渇により、現在では十和田石が主な凝灰岩石材として流通しているだけである。
 凝灰岩の力学特性については、これまで多くの研究がなされているが、均質な鉱物組成および構造を持つ凝灰岩の研究が主で、十和田石のように、濃い緑色の斑状組織などが不均質に分布する凝灰岩については、その不均質な構造があまり考慮されてこなかった。したがって、十和田石においては、その固有の力学特性を把握し、石材の品質管理および採石場の安全管理をおこなう必要がある。
 本研究では、十和田凝灰岩中に分布する緑泥石を主とする濃い緑色の斑状組織と、方解石結晶に注目し、これらが十和田石の引張強度に及ぼす影響を調べた。その結果、斑状組織の引張強度は極めて低くく、十和田石の引張強度は、斑状組織の割合の増加にしたがい低下し、方解石の割合が増加すると上昇することが明らかとなった。

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