一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

企画講演

鉱業史

2018年3月29日(木) 09:00 〜 11:40 第1会場 (3号館2F, 32号講義室)

司会:中西 哲也(九州大学総合研究博物館),久間 英樹(松江工業高等専門学校)

10:00 〜 10:30

[3101-05-03] 鉱山遺跡の3次元レーザ測定結果を用いた鉱山絵図の検証

○久間 英樹1、福岡 久雄2、森内 敦史3 (1. 松江工業高等専門学校、2. 東京電機大学、3. 湯之奥金山博物館)

司会:中西 哲也(九州大学総合研究博物館)

キーワード:3次元レーザスキャナ、鉱山絵図、鉱山遺跡

全国各地の鉱山遺跡には多数の鉱山での活動を記載した絵図が残っている。特に新潟県佐渡金銀山は江戸時代中期から幕末まで100年以上にもわたり描き継がれており現在100点以上の絵図が残されている。絵図には坑道内での採掘方法、製錬方法、小判製造方法に至るまで克明に記載されている。またそれらは大学、図書館、博物館等のデジタルアーカイブ等で自由に閲覧することが可能である。
 本報告では、佐渡金銀山坑道内の構造が絵図で描かれている相川地区にある「大切り山坑」、鶴子地区にある「大滝間歩と弥吉間歩」、新穂地区にある「百枚間歩」、また坑道内の排水を目的に工事された佐渡市相川地区にある「南澤疎水坑」について現存する坑道内を測定することによって絵図の検証をおこなった。測定には坑道内の内部構造や採掘方向を3次元点群データで表すことができる3次元レーザスキャナを使用した。その結果、「大滝間歩と弥吉間歩」「百枚間歩」「南澤疎水坑」は3次元レーザ測定結果と絵図が比較的良い一致を示した。しかしながら「大切り山坑」は内部構造が少し異なっていることがわかった。

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