資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演1

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:16 第8会場 (C3 1階 講義室1(b1N01))

09:54 〜 10:02

[2K0801-12-04] 熱水変質を受けた岩石からのヒ素と鉛の溶出特性(発表者:修士課程)

○森 千穂1、五十嵐 敏文1 (1. 北海道大学)

キーワード:熱水変質、ヒ素、鉛、溶出特性

熱水変質を受けた岩石にはヒ素(As)や鉛(Pb)などの重金属類を含有する岩石が多く存在している。そのため、変質を受けた地域を通過するトンネルの掘削などで発生するずりが酸化されることにより、酸性水の発生や重金属類の溶出が予想され、周辺環境への影響などが懸念されている。トンネル掘削で発生するずりの一部からは、とくに高濃度のAsやPbなどが溶出することも予想されている。このような場合の重金属類の溶出特性を研究した事例は少ない。そのため、本研究では、熱水変質を受けた地域から岩石を採取し、AsとPbの溶出特性を解明し、合理的対策に資することを目的とした。採取試料に対して化学組成分析や鉱物分析を行うとともに、連続溶出試験と逐次抽出試験を行った。その結果、AsとPbが高濃度で溶出する場合、溶出水が酸性を呈するとともにイオン交換態や硫化物態として存在しているAsやPbの含有量が高いことがわかった。AsやPbはpyriteの酸化などにより溶出してきたことが想定されるため、中和材や不溶化材の添加、覆土などの対策が有効であると考えられる。

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