資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演2

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

09:38 〜 09:46

[2K0901-11-02] UCST型相転移反応を伴う[Hbet][Tf2N]の塩酸水溶液中におけるPd(II),Rh(III),Ru(III)の抽出挙動(発表者:修士課程)

○成田 友也1、城間 梓1、新井 剛1、鷹尾 康一朗2 (1. 芝浦工業大学、2. 東京工業大学先導原子力研究所)

キーワード:白金族元素、溶媒抽出、イオン液体、UCST型相転移

白金族元素は様々な分野で用いられているが,生産量が少なく偏在性が高い.省資源国である我が国において,産出国の政治・経済動向等による供給障害の恐れがあるため,自国での安定的な供給源として廃工業製品からの再資源化が求められている.主流な白金族元素の分離・回収法である溶媒抽出法では,有機溶媒の使用による安全性や環境汚染等が懸念されている.そこで,筆者らは有機溶媒の代替として難燃性,難揮発性等を示す低環境負荷なイオン液体に着目した.イオン液体の中には熱応答性相転移を示すものがあり,僅かな温度変化で水との相溶・相分離が制御可能なため,新たな抽出溶媒として期待される.本研究では,UCST型相転移挙動を示すイオン液体の[Hbet][Tf2N]による塩酸水溶液中におけるPd(II),Rh(III),Ru(III)の抽出・逆抽出挙動を検討した.[Hbet][Tf2N]を用いて抽出試験を行った場合,低塩酸濃度域においてRh(III),Ru(III)に対し高い抽出分率を示した.また,加熱により[Hbet][Tf2N]を相転移させた場合,Rh(III)とRu(III)の抽出・逆抽出速度は著しく上昇することが明らかとなった.本会では,[Hbet][Tf2N]によるPd(II),Rh(III),Ru(III)の抽出・逆抽出挙動について詳密に検討したので報告する.

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