資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

若手ポスター発表 ショート講演

環境・リサイクリング分野ショート講演2

2019年9月25日(水) 09:30 〜 11:08 第9会場 (C3 1階 講義室2(b1S01))

09:54 〜 10:02

[2K0901-11-04] 各種アミン抽出剤による塩化物水溶液からのルテニウムの溶媒抽出特性

○長野 航大1、谷繁 岳志1、鈴木 祐麻1、新苗 正和1 (1. 山口大学)

キーワード:ルテニウム、溶媒抽出、アミン抽出剤、塩化物水溶液

白金族金属の一つであるルテニウム(Ru)の代表的な用途はハードディスク,光触媒であり,特に約60%がハードディスクに使用されている。Ruは酸化蒸留,再溶解の繰り返しによって分離回収されるが,溶媒抽出法によるRuの分離回収は実用化に至っていない。PGMの回収に溶媒抽出法を適用すると,白金(Pt),パラジウム(Pd)で99.95%以上の純度が得られる。しかし,ロジウム(Rh)と同様にRuは塩化物水溶液中で多種の水和したクロロ錯体を生成するため,先に述べたように溶媒抽出法によるRuの抽出分離回収は困難である。廃棄物等からのPGM含有浸出液は塩化物水溶液であることが多く,Ruの塩化物水溶液からの溶媒抽出法による分離回収は,プロセスの効率化の面から重要な課題である。
 本研究では,一級,二級,三級アミン及び四級アンモニウム塩を抽出剤としたRuの溶媒抽出特性を比較検討したので,その結果について報告する。

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