一般社団法人資源・素材学会 2021年度 春季大会

講演情報(2021年1月29日付 確定版)

企画講演

資源探査の研究動向と大規模データプロセッシング

2021年3月8日(月) 09:00 〜 11:45 第1会場

司会:木崎彰久(秋田大学)、桑谷立(海洋研究開発機構)、久保大樹(京都大学)

10:35 〜 10:55

[1K0101-07-05] インドネシアスラウェシ島ラタウ地域に産する蛇紋岩中におけるニッケル濃集

○照井 勇陽1、大竹 翼1、佐藤 努1、なし Sufriadin2 (1. 北海道大学、2. ハサヌディン大学)

司会:桑谷立(海洋研究開発機構)

キーワード:蛇紋岩、ニッケル鉱床、インドネシア、ダナイト

インドネシアでは超苦鉄質岩の風化作用によってニッケルラテライト鉱床が形成され、重要なニッケル資源となっている。一般的にニッケルラテライト鉱床は母岩の組織を残した弱風化層であるサプロライトに濃集することが知られているが、本研究対象であるインドネシア・スラウェシ島南西部のラタウ地域にみられる超苦鉄質岩の一種である蛇紋岩は、その母岩中にもニッケルが高濃度に含まれている。本研究の目的はラタウ地域のニッケルラテライト鉱床内における母岩中の高ニッケル品鉱石の分布や岩石学的および鉱物学的な特徴も明らかにすることである。地質調査の結果、ラタウ地域の母岩は強い蛇紋岩化を受けているが、その組織から蛇紋岩の原岩は主にかんらん石からなるダナイトとかんらん石と輝石を含むハルツバージャイトであると考えられる。採取試料の化学組成分析の結果、ダナイト由来の蛇紋岩に4.4wt%程度のニッケルを含む高品位鉱石が存在することが明らかになった。また、顕微鏡観察の結果、ニッケル含有鉱物として、蛇紋石、ペントランド鉱、鉄・ニッケル合金などが確認されたが、高品位ニッケル鉱石中のニッケルはほとんどが蛇紋石にホストされていた。

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