09:00 〜 09:20
[2K0201-09-01] 1773 Kおよび1873 KにおけるSiO2-CaO-CrOx系状態図
司会:畑田直行(京都大学)
キーワード:乾式製錬、高温プロセス、貴金属製錬、SiO2-CaO-CrOx系スラグ、相図
貴金属リサイクル製錬の湿式工程において、貴金属を含有しCr2O3を多く含む湿式残渣が発生する。高温プロセスを用いて、貴金属はCuをコレクターとしたメタル相に濃縮し、Cr2O3はフラックスにSiO2、CaOを用いたスラグ相に分離するプロセスを操業する場合、スラグに固相が析出すると粘性が増大し、分離性が悪化することが予測される。本研究はスラグにCr2O3を多く溶解する操業条件を見出すために、1773 Kおよび1873 KにおけるSiO2-CaO-CrOx系状態図を実験的に作成したものである。実験結果から、塩基度 (mass%CaO/mass%SiO2) が小さいほど、また酸素分圧が小さいほど、スラグへのCr2O3の溶解度は大きいことが分かった。また、酸素分圧が10-12 atm、温度が1773 K、塩基度 (mass%CaO/mass%SiO2) = 0.36の条件下においてCr2O3はスラグに約20 mass%溶解することが分かった。
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