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[3K0408-14-02] 早生桐による大気中CO2固定促進のための土壌中元素濃度とバイオマス間の関係性の検討
司会:中島一紀(北海道大学)
キーワード:植林、早生樹、CO₂固定
近年、二酸化炭素濃度上昇によって、気候変動等の環境問題が顕在化している。二酸化炭素を固定するための方法として、樹木に二酸化炭素を吸収させる植林技術が注目されている。しかし、代表的な植林樹種である杉は生育に30年程度の時間を要するため、時間に対するCO2固定効率が悪く、管理期間の長さが課題になっている。そこで、本研究では、6年程で樹高15 m前後に生育する早生桐を用い、福島県にある3箇所の植林地で、春と秋の年に2回、各エリア20本の早生桐の樹高と胸高周囲長の計測と土壌採取を行い、土壌成分と生育の関係性を検討した。土壌成分の分析にはICP-AESを用い、植物の必須元素11種類を定量した。また、樹木を伐採してバイオマスの重量を計量し、バイオマスを試算するためのアロメトリー式を求めた。樹木計測の結果から、早生桐は既往の研究と同じく植樹後6・7年で樹高が15 m程に生長することが確認された。また、7年生の樹木バイオマスは胸高周囲長と強い正の相関があり、胸高周囲長からアロメトリー式の導出が出来た。土壌中元素濃度とバイオマスの相関では、PおよびFeと樹高間に弱い正の相関があることがわかった。
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