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[1K0101-05-05] 武甲鉱山における降雨対策について
司会:笹岡 孝司(九州大学)
キーワード:立坑出水、降雨量、山の保水量、石灰石採掘、安定生産
【背景】当鉱山では、操業当初から地表に浸透した雨水が立坑内部に流入する「立坑出水」が繰り返されてきた。立坑出水時は操業上の様々なトラブルを引き起こすことから減産運転や操業停止を余儀なくされる。その為、過去には様々な対策工事が実施された。工事後は操業停止日数が約半分に減少し、安定生産に大きく貢献している。その後、採掘切羽レベルダウンに伴い、山頂立坑が使用限界となったため、2019年に立坑を新設(以下、新立坑)し、山頂立坑から、新立坑へ立坑運用を移行することとなった。新立坑への降雨の影響は、対策工事実施後の山頂立坑と同程度ではあるが、降雨は依然として安定生産に支障をきたしている。【目的】降雨時の運転基準を策定し、生産ロスを減少させる。【方法】降雨量、山の保水量、立坑出水量を計測し、そのデータから傾向を掴み、フェーズ毎の運転基準を策定する。【結果】降雨に対して有効なタイミングで対策を講じられる基準が策定された。【結論】降雨から立坑出水までには時差や発生条件がある為、降雨量、山の保水量、立坑出水量を連続的に測定することは重要である。
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