15:00 〜 15:20
[1K0106-12-06] (学生発表:修士課程) 全波形情報を用いた地下流体流動方向の推定
司会:才ノ木 敦士(熊本大学)
キーワード:受動的地震探査法、貯留層モニタリング
近年,受動的地震探査法による地下流体流動の可視化が試みられており,石油生産などに伴って生じる微小地震を観測することで,流体流動位置が可視化できることが示されている。著者らの研究グループでは,これまでに単一のポアスロートを気泡や液滴が通過する際に生じる微小地震波を長時間観測することで,その流動域を推定できることを数値実験により示してきた。また,S/N比(信号とノイズの比)と地下可視化精度の定量的な評価をおこなうことで,地下を精度よく可視化するのに必要な観測時間について検討した。一方で,これらの研究で可視化されるのは流体流動域のみであり,どの方向に流体が流れているのかといった情報は得られなかった。そこで本研究では,観測された微小地震波の全波形情報を用いることで,流体流動方向(ポアスロートの向き)を推定する方法を提案した。提案手法の妥当性を数値実験により検証したところ,流体流動方向が正しく推定可能であることが示された。
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