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[1K0501-05-01] アルカリ水酸化物を用いた塩ビ被覆ワイヤハーネス細線からの銅回収プロセス
司会:橋本 晃一(JOGMEC)
キーワード:ポリ塩化ビニル、銅細線、アルカリ水酸化物、ハロゲン捕獲、熱分解
塩ビ被覆銅線のワイヤーハーネス細線から塩ビ被覆を水酸化アルカリ共存下における熱分解反応を用いて効率的に分離し銅線を回収する方法を検討した。塩ビ(PVC)は300℃付近で脱塩素反応が、500℃付近で熱分解反応が主に起こること、また、水酸化ナトリウム溶液に浸漬することで、発生する塩化水素ガスの一部を塩化ナトリウムとして捕獲できること、燃料ガスである水素が回収できること、熱分解後の残渣を水洗することで残差重量は1%以下にまで減少すること、がわかった。塩ビ被覆のワイヤーハーネスと水酸化ナトリウム溶液を反応器に入れ500℃まで加熱したところ、塩化水素ガスが捕獲され、樹脂は炭化し簡易に粉化・分離でき銅線を回収することが可能であった。水酸化カルシウムと比較すると塩化水素ガスの捕獲能と熱分解によるガス発生能で水酸化ナトリウムが優れていることがわかった。
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