10:40 〜 11:00
[1K0601-08-05] (学生発表:修士課程) セルロースとタンパク質を用いた新たな貴金属回収法の開発
司会:大川 浩一(秋田大学)
キーワード:貴金属回収、生物吸着、タンパク質工学、セルロース
特定の金属イオンに対して高い吸着選択性を示すタンパク質やペプチドは,都市鉱山などからの金属回収へ応用できると期待される。しかしこれらのタンパク質は可溶性のものが多く,単体では溶液中へと分散してしまうため金属吸着後の回収が困難である。そこで不溶担体に予めタンパク質を固定化させることによって,溶液中の金属を回収する必要がある。本研究では不溶担体として物理・化学的安定性に優れるセルロースへと金属結合性タンパク質を固定化した。具体的には,セルロース結合性タンパク質(CBM)を介して金結合性タンパク質(Aubp)をセルロースへと固定化するアプローチである。融合タンパク質(Aubp-CBM)をベースとして,一分子あたりのAubpやCBMの数を変更した種々の融合タンパク質(Aubp両端型,CBM強化型)を作製し,タンパク質のセルロースへの吸着挙動とAu3+イオンの回収効率に関して検討した。Au3+への吸着実験の結果,作製した3種類の融合タンパク質を固定化したセルロースはAu3+が吸着し,セルロース当たりのAu3+の吸着にて比較するとAubp両端型が最も高い吸着率を示した。
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