資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表(ショート講演有)】地球・資源分野/環境・リサイクリング分野

2021年9月15日(水) 13:00 〜 14:36 第2会場 (Webex)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)、芳賀 一寿(秋田大学)

13:16 〜 13:24

[2K0206-17-03] (学生発表:修士課程) 電気パルスによる接着体分離への接着剤添加金属球の影響の調査

○近藤 正隆1、小板 丈敏2、林 秀原2、浪平 隆男3、所 千晴2,4 (1. 早稲田大学大学院、2. 早稲田大学、3. 熊本大学、4. 東京大学)

司会:芳賀 一寿(秋田大学)

キーワード:接着体、電気パルス、金属球、分離、自動車解体

自動車の軽量化を目的として、近年、接着剤で接合された構造体が車体に採用されてきている。従来の手作業による解体法では強力に接着された構造体の解体は困難であるため、車体の接着体のリサイクルに対して,効率の良い解体法が必要となっている。当研究室では電気パルス法を用いた接着体の易解体への適用に関する研究を行ってきた。一方で,構造用接着剤の塗布では接着厚さの確保のために直径約0.2-0.3 mmの球を接着面に少量添加する場合がある。本研究ではこの添加球に着目し,接着剤内に金属球を添加し,接着剤添加金属球の電気パルスによる接着体分離への影響を調査した。接着面にて接着剤に絶縁体のアルミナ球を5個配置した場合、中央の1個の球を導電体のステンレス球に代替した場合の接着体に対して電気パルス実験を行った。有限要素法を用いた電流伝熱シミュレーションによるパルス電流印加時のステンレス球の温度分布を解析し,また,SEM-EDSにより電気パルス後の接着面の元素分析を行った。本実験の解析および分析より,電気パルスにより,接着剤にステンレス球を添加した場合,接着剤の凝集破壊を伴う接着剤の分離が発生することがわかった。

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