10:40 〜 11:00
[2K0401-08-05] 硝酸溶液中の白金多核錯体の構造評価及びイオン交換樹脂への吸着メカニズムの検討
司会:谷ノ内 勇樹(九州大学)
キーワード:白金、吸着、XAFS分析、分離、多核錯体
Agを多く含む廃材からの白金族金属の回収では浸出に硝酸が用いられることが多い。この際、硝酸にPtが低濃度でAgと共に溶解する。溶解したAgは、塩化物イオンの添加によりAgClとして容易に沈殿物として回収できるが、沈殿生成時にPtが共沈する。そこで、本研究では硝酸溶液中のPtの選択的な回収法を開発するために、XAFS法を用いて溶液中のPt錯体を同定するともにイオン交換樹脂によるそれらの分離法について検討した。Ptを含む硝酸溶液については、Pt(IV)イオンの錯形成反応の平衡化促進を狙い加熱を行った。XAFS分析の結果からは、非加熱の硝酸溶液中のPtはIV価のニ核錯体を主要化学種として形成し、加熱により四核錯体もしくは六核錯体に変化することが明らかになった。これらの溶液を用いたイオン交換樹脂による吸着試験では、加熱後の溶液において高いPt回収率が得られた。
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