資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表(ショート講演有)】環境・リサイクリング分野

2021年9月15日(水) 13:00 〜 14:28 第6会場 (Webex)

司会:中島 一紀(北海道大学)、柏谷 公希(京都大学)

13:32 〜 13:40

[2K0607-17-05] (学生発表:修士課程) Mn/Zn含有鉱山廃水の微生物学的Passive Treatmentプロセスの開発

○近藤 大希1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学)

司会:柏谷 公希(京都大学)

キーワード:パッシブトリートメント、マンガン酸化菌、連続通水試験

鉱山廃水中に含まれる各種重金属のうち、溶存pH-Eh域の広いマンガン(Mn)は除去が困難な金属の一つである。多量の試薬投入によりアルカリpH域にてMn2+を酸化除去する従来法(Active Treatment)に対して、微生物活性等の自然力を活用することで、中性pH域にてMn2+酸化除去を行うPassive Treatmentが低コスト/低環境負荷の代替法として注目されている。本研究では、バイオフィルターを敷き詰めた直方体型アクリル製水槽を人工湿地と見なし、約130日かけて各種条件にて予備運転を重ねた上で、J鉱山由来鉱山廃水(Mn2+ 70 mg/L; Zn2+ 2 mg/L; pH 7)を模擬した合成廃液を連続通水した(本運転)。その結果、110日以上にわたってMn2+濃度は< 6 mg/L に維持された(排水基準 Mn 10 mg/L)。一連の予備運転条件検討の結果、微生物学的Mn酸化活性はZnへの感受性が高く、Mn酸化能が高くともZn耐性の低いMn酸化菌を用いることは不利に働いた。J鉱山の現場から採取した、常在菌含有Mnスラッジを系に仕込み、かつ、炭酸カルシウムを添加して化学的Zn除去を促すことで、本運転にて安定したMn酸化除去効果が得られた。

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