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[3K0201-10-01] 画像処理を用いたワイヤロープの損傷評価方法の開発
司会:森野 徹(神鋼鋼線工業株式会社)
キーワード:非破壊検査、損傷検出、画像処理、機械学習
エレベータ用ワイヤロープの常時監視のため、非接触で検査が可能な機器が求められている。現在は接触式漏洩磁束法(ロープテスタ)で断線の検出を行っているが、常時監視のため機器を常に設置するとロープの摩耗や機器の破壊によるエレベータの損傷につながる。本開発は非接触での評価を実現するため、カメラで撮影したワイヤロープの画像を処理し、表面の断線、赤さびなどの損傷を検出可能にすることを目的とした。画像処理では機械学習の中でも処理が速く、物体検出が可能なOpenCVライブラリ(インテル社開発)のカスケード分類器を採用した。また、損傷の学習には当社の過去の検査で得られた画像を使用した。赤さびはカラー画像から特定の色範囲の画素を取得し、その数を評価する方法とした。評価試験にはロープ疲労試験機やエレベータ試験塔等の設備で実際のワイヤロープを使用した。評価試験の結果、カメラ画像から断線部の検出、ストランド間の赤さびの検出が可能なことが確認できた。また、誤検出に対しては独自の処理方法を開発し実装した。
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