13:45 〜 14:10
[3K0201-10-08] (学生発表:修士課程) クレーン用ワイヤロープの有限要素モデリング
司会:守谷 敏之(東京製綱株式会社)
キーワード:有限要素法、ワイヤロープ、クレーン、接触問題、疲労
クレーン用ワイヤロープは,複雑な構造ゆえに素線の損傷や破断が内部において進展しやすい.耐久試験による破断特性の把握は,高コストかつロープ内部の過渡的な現象の観察が困難という問題がある.そこで,有限要素法解析を用いてロープ内部の素線の挙動や接触状態を可視化することで,破断特性の解明及び強度低下に対するより定量的な評価が期待できる.本研究では,IWRC 6×Fi(29)ワイヤロープの形状を素線一本一本から詳細に再現した有限要素モデルを作成した.モデルの力学的特性を検討するため,ロープ全体及びその構成部位であるストランド,ロープコア部分について,素線同士の接触を考慮した軸方向引張解析と径方向圧縮解析を行った.同様の条件で行われた実験と荷重・変位の関係を比較した結果,軸方向剛性・径方向剛性共にモデルは実験値をおおよそ再現することが分かった.
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