資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

企画講演

【企画講演/募集型企画】 鉱業史

2021年9月16日(木) 13:00 〜 17:00 第3会場 (Webex)

司会:久間 英樹(松江工業高等専門学校)、中西 哲也(九州大学)

14:00 〜 14:30

[3K0307-13-03] 湯之奥金山の最盛期とその終焉~門西家文書の再検証~

○小松 美鈴1 (1. 甲斐黄金村・湯之奥金山博物館)

司会:久間 英樹(松江工業高等専門学校)

キーワード:門西家文書、湯之奥金山、金掘、掘子、古文書

「門西家文書」は、毛無山の麓に位置する湯之奥集落の名主的公務文書である。金山操業の様子について直接言及しているわけではないものの、山金開発の初源をもった甲斐金山遺跡・湯之奥3金山を取り巻く人間模様を、間接的にかつ如実に伝えている。
 近年、全国各地の鉱山研究が目覚ましい進展を見せているが、この総合学術調査の成果は、鉱山研究の現況に今なお刺激を与えている。しかしながら、調査から30年以上の歳月が流れ、現況に照らし合わせた歴史の再検証を行う時機にも来ている。
 本稿は、門西家文書の先行研究をベースに、湯之奥金山を取り巻く人間模様から、より詳細に浮き彫りになった全盛から衰退に向かう鉱山集落の姿を再検証する。同時に技術者集団・金山衆の人流と、それに伴う鉱山臼の形式伝播を含め、史資料から年代観の特定を試みるものである。

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