資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

企画講演

【企画講演/募集型企画】 鉱業史

2021年9月16日(木) 13:00 〜 17:00 第3会場 (Webex)

司会:久間 英樹(松江工業高等専門学校)、中西 哲也(九州大学)

16:15 〜 16:45

[3K0307-13-07] 佐渡金銀山大切山坑の煙貫口発見に関して

○久間 英樹1、福岡 久雄2、青木 美香3 (1. 松江工業高等専門学校、2. 東京電機大学、3. 関西大学大学院)

司会:中西 哲也(九州大学)

キーワード:佐渡金銀山、煙貫、3次元レーザ測定

大切山坑に関する絵図や古文書は多数確認されている。これらから本坑道は2代目味方与次右衛門によって寛永11年(1634)閏7月16日から採掘が開始された。14年後の天保4年(1647)に現在の七助脈に着脈した。しかし当初目的としていた鉱脈とは異なっていた。またここで資金が尽きたため、自分山から御直山へ移行して採掘を続けた。その結果、慶安元年(1648)12月26日に目的としていた現在の大切脈に着脈した。その後、再開発を繰り返し昭和期まで採掘を行っていた。本研究では、坑道形状を解明するため平成25年から3次元レーザスキャナを用いて測定を行っている。この結果、絵図等に記載されているように本坑道は主坑道と煙貫の2重構造であることが確認できた。但し、絵図に描かれている煙貫口は確認できなかった。今回、煙貫口位置を推定するため、主坑道口を起点として地表面の3次元レーザ測定を行った。その結果、煙貫口位置を主坑道口から高低差約25mの位置と推定した。通常大切山坑に関する絵図は上面方向から描かれている。このため坑口間の高低差は推定できなかった。その場所を目視で確認したところ煙貫口を発見することができた。

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