16:15 〜 16:45
[3K0307-13-07] 佐渡金銀山大切山坑の煙貫口発見に関して
司会:中西 哲也(九州大学)
キーワード:佐渡金銀山、煙貫、3次元レーザ測定
大切山坑に関する絵図や古文書は多数確認されている。これらから本坑道は2代目味方与次右衛門によって寛永11年(1634)閏7月16日から採掘が開始された。14年後の天保4年(1647)に現在の七助脈に着脈した。しかし当初目的としていた鉱脈とは異なっていた。またここで資金が尽きたため、自分山から御直山へ移行して採掘を続けた。その結果、慶安元年(1648)12月26日に目的としていた現在の大切脈に着脈した。その後、再開発を繰り返し昭和期まで採掘を行っていた。本研究では、坑道形状を解明するため平成25年から3次元レーザスキャナを用いて測定を行っている。この結果、絵図等に記載されているように本坑道は主坑道と煙貫の2重構造であることが確認できた。但し、絵図に描かれている煙貫口は確認できなかった。今回、煙貫口位置を推定するため、主坑道口を起点として地表面の3次元レーザ測定を行った。その結果、煙貫口位置を主坑道口から高低差約25mの位置と推定した。通常大切山坑に関する絵図は上面方向から描かれている。このため坑口間の高低差は推定できなかった。その場所を目視で確認したところ煙貫口を発見することができた。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください