11:10 〜 11:30
[3K0401-06-06] (学生発表:修士課程) 溶融水酸化ナトリウム中でのコバルト化合物の溶解度測定
司会:大内 隆成(東京大学)
キーワード:タングステン、コバルト、リサイクル、超硬工具、溶融水酸化ナトリウム
我々は溶融水酸化ナトリウム(NaOH)中で超硬工具をアノード溶解させ、主成分のタングステンを浴中に蓄積、バインダー金属であるコバルトを対極で析出させる、タングステンとコバルトのリサイクルプロセスを開発している。また、溶融NaOH中ではタングステンの溶解度が水蒸気分圧に大きく依存することも確認している。この溶解度差を利用することで、浴中に蓄積したタングステンを晶析させて回収することも可能と考えられる。ただし、この際には共存するコバルトの挙動が重要となる。
そこで本研究では、溶融NaOH中のコバルトイオンと平衡する固相の同定、及びその溶解度の水蒸気分圧依存性を把握し、タングステンとコバルトの分離に適した条件を探ることを目的とした。
まずコバルト試薬として水酸化コバルト(Co(OH)2)を溶融NaOHに添加し、発生した沈殿物を確認した。X線回折分析より酸化コバルト(CoO)が溶融NaOH中の平衡相であることを示した。この結果をもとに、複数の水蒸気分圧において浴中のコバルト溶解度を測定した。
そこで本研究では、溶融NaOH中のコバルトイオンと平衡する固相の同定、及びその溶解度の水蒸気分圧依存性を把握し、タングステンとコバルトの分離に適した条件を探ることを目的とした。
まずコバルト試薬として水酸化コバルト(Co(OH)2)を溶融NaOHに添加し、発生した沈殿物を確認した。X線回折分析より酸化コバルト(CoO)が溶融NaOH中の平衡相であることを示した。この結果をもとに、複数の水蒸気分圧において浴中のコバルト溶解度を測定した。
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