資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

企画講演

【企画講演/招待講演】 環境資源工学のためのハイドロメタラジー

2021年9月16日(木) 09:00 〜 12:00 第5会場 (Webex)

司会:三木 一(九州大学)、沖部 奈緒子(九州大学)

10:40 〜 11:10

[3K0501-04-03] Mn酸化に伴うZnやCd等の重金属除去に関する地球化学研究と廃水処理への応用

○淵田 茂司1 (1. 早稲田大学 理工学術院 )

司会:沖部 奈緒子(九州大学)

キーワード:廃水処理、バーネス鉱、重金属除去

重金属含有廃水の効率的な処理方法検討のために,水酸化鉄や水酸化アルミニウムに対する各種重金属の吸着,共沈除去機構に関する研究が進められてきた。しかし亜鉛,カドミウムといった一部の金属に対してはこれら水酸化物による除去能は低く,単独で水酸化物として除去する場合でも高いpH条件(>10)で処理する必要がある。そのため,より親和性の高いマンガン酸化物の活用し,中性pH条件(6~7)で適用可能な処理プロセスが検討されている。なかでも4価マンガン酸化物であるバーネス鉱(Mn(IV)O2)は低い等電点(~2),層構造を持つという特徴から,重金属の除去剤として注目されている。特に近年ではX線吸収微細構造等の分析技術を駆使した分子レベルでの機構解明や電荷分布マルチサイト錯体モデルによる除去能の定量評価に関する研究が進められており,地球化学,環境化学分野での関心も依然高い。本講演では非生物系におけるバーネス鉱に対する金属除去に関する研究の動向に加え,所属研究室で蓄積した研究結果についても紹介し,実際の廃水処理への応用の可能性について検討する。

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