一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 環境/リサイクル

2022年3月7日(月) 13:00 〜 17:10 第4会場 (Webex)

司会:中村謙吾(東北大学),沖部奈緒子(九州大学),和嶋隆昌(千葉大学)

14:25 〜 14:45

[1K0401-12-05] (学生発表:学士課程) 植物の電気インピーダンスと生長促進に最適な交流電界強度との関係

○榎本 梨央1、加藤 茂1、鈴木 誠一1、菅原 一輝1 (1. 成蹊大学)

司会:中村謙吾(東北大学)

キーワード:電界印加、生長促進、電気インピーダンス

電界にはパルス電界や直流電界、交流電界などがあり、これらの電界を植物に加えることで、生長へ影響を及ぼすことが報告されている。先行研究では、水耕栽培下で交流電界をカイワレ大根(Raphamus sativus)やユーカリ(Eucalyptus camaldulensis)などの植物の根に印加すると、生長が促進されることが明らかになっている。一方で、生長が促進される交流電界強度は、植物の種類により大きく異なることが確認されている。その理由として、各植物体組織の固有の抵抗値が関係していると考えた。よって本研究では、植物の種類により根の生長促進に最適な交流電界強度が異なる原因を明らかにすることを目的とし、カイワレ大根を含めた4 種類の植物種の茎-根および根のインピーダンス測定を行った。さらに、各組織固有のインピーダンス値を推定するために、電極間距離を変化させてインピーダンス測定を行った。そしてこれらの測定結果からCole-Coleプロットを作成し、植物種ごとの抵抗値を算出し生長促進する交流電界強度との比較・検討を行った。
インピーダンス測定の結果から、植物の種類や測定器官を問わず、電極間距離が短いほどインピーダンス値は小さく電流が流れやすいことが確認された。また、各植物で根や茎の抵抗値は異なり、生長に最適な交流電界強度と植物体固有の抵抗値は反比例している可能性が示唆された。

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