一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 環境/リサイクル

2022年3月7日(月) 13:00 〜 17:10 第4会場 (Webex)

司会:中村謙吾(東北大学),沖部奈緒子(九州大学),和嶋隆昌(千葉大学)

16:30 〜 16:50

[1K0401-12-11] セメント硬化体微粉のクロム溶出における粒径及び乾燥温度の影響

○森永 祐加1、小川 翔平1、井野場 誠治1 (1. 電力中央研究所)

司会:和嶋隆昌(千葉大学)

キーワード:クロム、六価クロム、セメント硬化体、乾燥、X線回折

本研究では, セメント硬化体微粉末を対象とし, Crの溶出に及ぼす乾燥温度及び粒度についての検討を行った. 研究用普通ポルトランドセメントを用い, 水セメント比は0.4及び0.6とした. 40℃で28日間封緘養生した後粉砕し, 非乾燥, 110℃及び300℃乾燥した試料を用意した. 溶出試験として環告46号試験を選定し, 固相及び液相分析を行った. 溶出試験の結果, 粒径による有意差は認められなかった. 一方乾燥温度の影響においては110℃で乾燥した試料では非乾燥及び300℃で乾燥した試料に対し, 3倍以上の溶出量が認められた. 液相分析及び固相分析の結果より, 110℃で乾燥した試料で他サンプルよりもCrが溶出した原因はモノサルフェートに取り込まれていたCrがSO4イオンと同時に溶出したと考えられる. 一方で, 300℃乾燥試料においても,溶出試験によりモノサルフェートが消失しているにも関わらず, SO4イオン及びCrの溶出量が110℃乾燥試料に比べて少ない. この原因としてはモノサルフェートから溶出したCrが C-S-Hに収着したあるいは空隙構造の緻密化により, Crの拡散が抑制されたことが考えられる.

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