資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 環境親和性を指向する銅製錬研究の成果と今後の展望

2022年9月6日(火) 09:00 〜 12:00 第2会場 (A12)

司会:打越雅仁(東北大学)、安達正芳(東北大学)

11:20 〜 11:40

[1201-08-07] 銀塩吸着部位を有するイオン液体による銅電解液からの銀の選択的濃縮抽出および逆抽出

○蟹江 澄志1、宮西 遼1、富木 優介1、松原 正樹1、村松 淳司1 (1. 東北大学)

司会:安達正芳(東北大学)

キーワード:イオン液体、抽出、電解精錬、銀、銅

銅の電解製錬では,電解水溶液に銀イオンが微量ながら含まれている.しかしながら,現状の精錬プロセスでは,電解液中に含まれる銀イオンを別途回収し,有効活用する手法が確立されていない.そのため,銀は,製錬後の電気銅に含まれた状態で市場に供給されている.そのため,銀の経済的価値が評価されることなく,甚大な経済的損失となっている.このことから,銅の電解水溶液中に含まれる銀イオンのみを選択的に回収するプロセスの開発が急務である.我々はこれまでに,イオン液体をあらたな抽出媒体として活用することにより,白金族元素を含む工業廃液から,白金族元素のみを選択的に抽出・回収するプロセスを開発してきた.本研究ではあらたに,四級アンモニウム塩部位を有するイミダゾリウムイオン系イオン液体をあらたに設計・合成し,銅の電解水溶液中に含まれる銀イオンの選択的抽出に取り組んだ.その結果,銅イオンを抽出することなく,銀イオンのみをイオン液体相へ抽出することが可能であることを見出した.さらに,イオン液体相へ抽出した銀イオンの選択的な逆抽出についても検討を行ったので報告する.

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