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[12020-24-03] (学生発表:修士課程)低濃度のクロム酸化物を含む製鋼スラグの固化挙動に及ぼす冷却速度の影響
キーワード:製鋼スラグ、クロム酸化物、Cr含有相、冷却速度
クロム(Cr)は鉄鋼材料の耐摩耗性や耐蝕性を向上させる重要な添加元素である。Crは製鋼工程において添加されており、結果として多量のCr酸化物を含む製鋼スラグが副生する。Cr酸化物含有スラグから環境中にCr6+が溶出すると、生態系に著しい悪影響をもたらすため、Cr酸化物含有スラグからのCr溶出機構を正確に理解し、できる限りCrの溶出を防止することが重要である。以上をふまえ、本研究では組成の異なる3種類の低濃度Cr酸化物含有スラグを溶融状態から冷却速度を変えて凝固させた際の固化挙動を調査した。
CaO-SiO2-FeO-Cr2O3系酸化物と金属鉄をMgO坩堝で、Ar雰囲気下、1600 °Cで数時間保持した後、炉冷、空冷、水冷の3通りで冷却した。炉冷では電気抵抗炉内で降温速度を制御して冷却、空冷では炉から試料を含む坩堝を取り出して空気中で放冷、水冷では炉から取り出した試料を坩堝ごと水中に投入して冷却した。冷却後スラグを粉砕し、X線回折法(XRD)で酸化物相を、アルカリ融解-酸分解-誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-OES)で組成を分析した。
冷却速度とスラグ組成によりCr含有相が変化する可能性が示唆された。
CaO-SiO2-FeO-Cr2O3系酸化物と金属鉄をMgO坩堝で、Ar雰囲気下、1600 °Cで数時間保持した後、炉冷、空冷、水冷の3通りで冷却した。炉冷では電気抵抗炉内で降温速度を制御して冷却、空冷では炉から試料を含む坩堝を取り出して空気中で放冷、水冷では炉から取り出した試料を坩堝ごと水中に投入して冷却した。冷却後スラグを粉砕し、X線回折法(XRD)で酸化物相を、アルカリ融解-酸分解-誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-OES)で組成を分析した。
冷却速度とスラグ組成によりCr含有相が変化する可能性が示唆された。
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