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[12050-70-18] (学生発表:修士課程)自動車シュレッダーダスト(ASR)の石炭代替燃料化
キーワード:自動車シュレッダーダスト、リサイクル、物理組成、発熱量、ハロゲン
国内の使用済み自動車(ELV)は年間約350万台処理されており、これらは解体・破砕され、部品や金属が回収された後の残渣として自動車シュレッダーダスト(以下ASR:Automobile Shredder Residue)が産出されている。ASRのリサイクル割合はサーマルリサイクルが約70%、マテリアルリサイクルが約30%であり、主に焼却炉の後段にボイラーも用いた蒸気回収が行われている。本研究では、近年石炭価格の暴騰やカーボンニュートラルの点からエネルギーコスト削減、低炭素化を目的とし、石炭の代替としてASRの燃料化の可能性の検討を行った。ASRの構成比は樹脂が約35wt%で全体の約75wt%が可燃物であり、金属類などの不燃物、4.00㎜以下の判別が困難なものは約25wt%となった。また、ASR中の樹脂には、設備腐食の要因となるハロゲン(主に塩素)が約5wt%含まれており、これを9割以下に低下させることが望ましい。そのため、ASR中の不燃物、脱塩素化をおこなうことで一般的なASRの発熱量約18.8[MJ/kg]から石炭と同等程度(約27.1[MJ/kg])の発熱量を保有できる燃料を製造できることが示唆された。
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