2:30 PM - 2:35 PM
[1209-27-19] [Student presentation: Master’s course]Temporal change of the effect of lignin sulfonates in lead electrorefining
Chairman:OsamuTakeda (Tohoku University), Hideaki Sasaki(Ehime University)
Keywords:Betts electrolytic process, surface morphology, polymer additives, molecular weight
鉛の電解精製は、Betts法と呼ばれる、電解液にH2SiF6-PbSiF6溶液を用いる方法で行われている。電解液には電析形態を改善する目的で、にかわやアロイン(アロエ抽出物)、リグニンスルホン酸などを複数組み合わせて添加している。これらの添加剤のうち、にかわは電解中に加水分解して効果が減少することが、銅や亜鉛の電解工程に関する先行研究や我々のグループの過去の研究で明らかとなっている。しかし、リグニンスルホン酸の効果の経時変化に関しては、報告が見られない。そこで本研究では、リグニンスルホン酸が鉛の電析形態や過電圧に及ぼす影響について定電流電解によって調べた。また、リグニンスルホン酸の分子量の経時変化について静的光散乱法によって調べた。結果、リグニンスルホン酸は、にかわと比較して過電圧の上昇は少ないものの、デンドライト成長を抑制でき、その効果は大きく時間変化しないことが明らかとなった。本講演では、これらの知見ついて、にかわの効果と比較して報告する。
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