【若手・一般ポスター発表ショート講演】プロセス・素材分野 (2)

[1306-24-18] (学生発表：修士課程)NH₄HSO₄を用いたTa, Nbの新製錬

○西田 拓翔¹、谷内 菜々美¹、久保 裕也¹ (1. 福岡工業大学)

司会:安田 幸司(京都大学),松浦 宏行(東京大学）

キーワード：タンタル、ニオブ、溶融塩、非フッ酸溶解、低品位鉱石

Taはコンデンサ, Nbは鉄鋼材料の添加剤としても利用されるレアメタルであり, これらは戦略資源にも指定されている。TaとNbは鉱物中に酸化物として共存しており, フッ酸を用いて溶解し, その後溶媒抽出により分離されている。しかし, フッ酸は死亡事故も起きている毒物である。さらにフッ素含有廃液の処理問題も抱えている。そこで我々はNH₄HSO₄を用いたTa, Nbの新規製錬法を提案している。本プロセスではTa, Nb含有鉱石中のほぼ全量のTaとNbを非フッ酸系の酸で溶解し, 回収可能である。さらに, Fe, Mn等の不純物をプロセス中の水浸出のみでほぼ全量除去できる画期的な技術である。本発表ではTa, Nb含有鉱石に対して提案する製錬法を適応した場合の, 詳細なプロセス及び実際の各元素の回収率を説明していく。