【企画講演】 金属資源の生産技術に係る基礎研究・成果報告会

[2208-17-03] 水溶性錯化剤と相間移動触媒を用いる錯形成・相分配分離型難抽出性白金族元素迅速溶媒抽出技術の開発

○鷹尾 康一朗¹、Zheng Zhiwei¹、新井 剛² (1. 東京工業大学、2. 芝浦工業大学)

司会： 橋本晃一（独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構）

キーワード：白金族、錯形成、相分配、水溶性錯化剤、相間移動触媒

我々はこれまでに置換不活性な白金族イオンの熱的活性化により抽出種の生成促進およびそれに伴う抽出速度の改善に成功した。一方、有機相の加熱における火災等安全上のリスクや抽出系の温度制御における工学的成立性における課題が残る。これら課題を解決するため、本研究では錯形成プロセスと相分配プロセスを敢えて分離した「錯形成・相分配分離型迅速溶媒抽出」を提案し、その実現に必要となる水溶性錯化剤および相間移動触媒を見出すとともに本手法の実証を目的とする。本研究は、JOGMEC公募「令和２年度金属資源の生産技術に関する基礎研究」として令和2~3年度に実施されたものである。