資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 金属資源の生産技術に係る基礎研究・成果報告会

2022年9月7日(水) 13:00 〜 16:00 第2会場 (A12)

司会: 橋本晃一(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

15:00 〜 15:15

[2208-17-08] オゾンを使用した黄銅鉱からの銅リーチング技術の開発

○國廣 俊太1、砂田 和也1、小野 竜大1、神谷 太郎1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会: 橋本晃一(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

キーワード:一次硫化銅鉱、黄銅鉱、リーチング、オゾン

一次硫化銅鉱は、世界の銅資源の約70%を占める。しかし、ヒープリーチング等の湿式製錬による一次硫化銅鉱からの銅の回収は、反応性が低く、経済的に銅を回収が困難であり、実用化は進んでいない。JOGMECでは、一次硫化銅鉱から銅の回収にオゾンを利用したリーチングに取り組んでいる。これまで、カラム試験でオゾンをリーチングに適用する手法を調査した。その結果、硫酸溶液を上部から散布しながら、オゾンを下部から吹き込むと鉱石から銅を浸出できると確認できた。本研究では、オゾンを用いてさらに銅浸出を促進させるための手法を模索した。手法としては、オゾンの吹込み位置変更、硫酸溶液に塩化ナトリウムやオゾン代替えの酸化剤としての過酸化水素を添加した。カラム試験に使用する鉱石は、黄銅鉱と黄鉄鉱の精鉱を硅石にアグロメレーション処理した模擬鉱石を用いた。その結果、オゾンを下から吹き込み、塩化ナトリウムを追加すると模擬鉱石から銅浸出の促進が確認できた。さらに塩化ナトリウムを添加した残渣表面は、硫黄が結晶状で存在していた。これにより残渣表面の状態が銅浸出に影響を与えると示唆された。本報では以上の結果について報告する。

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