資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 ゼロエミッション社会構築にむけたCCS/CCUS技術開発

2022年9月7日(水) 13:00 〜 16:50 第3会場 (A13)

司会:藤井孝志(国立研究開発法人産業技術総合研究所)、大川浩一(秋田大学)、江崎丈裕(九州大学)

14:05 〜 14:25

[2307-15-04] 土壌CO2フラックスのベースライン策定を目的とした土壌特性の検討

○菅井 裕一1、小松 祐斗1、江﨑 丈裕1、Ronald Nguele1、佐々木 久郎2 (1. 九州大学、2. 未来工学研究所)

司会:藤井孝志(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

キーワード:CO2、土壌、フラックス、有機物、微生物

CCSにおいて地下からのCO2漏洩をモニタリングするためには、自然の土壌CO2と漏洩CO2とを区別して評価する必要がある。土壌CO2の放散量は季節の変化や天候の変化によって変動するため、土壌CO2放散量のベースラインを把握することが重要である。土壌CO2放散量は土壌特性の変化により変動すると考えられ、そのベースラインを把握するためには、土壌特性と土壌CO2放散量との関係を整理することが重要である。本研究では人為的に土壌特性を調整した人工土壌を用いてCO2フラックスを測定し、様々な土壌特性の幅広い変動に対するCO2フラックスの変動を検討した。土壌特性として、土壌温度、水分量、有機物量ならびに微生物量を変化させてCO2フラックスを測定した。その結果、これらの値が大きくになるにしたがって、CO2フラックスが大きくなり、これらの土壌特性がすべてCO2フラックスの変動に関わっていることが示された。実験結果から、温度、水分量、有機物量ならびに微生物量を変数としたCO2フラックスのベースライン予測式を導出し、これを用いて実フィールドの土壌CO2フラックスを精度よく予測できることを示した。

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