【一般講演】リサイクル/鉱物処理

[2506-17-04] 高分子ゲルを用いたSm/Co水溶液からのSmイオンの選択回収

○後藤 健彦¹、花井 健祥¹、中井 智司¹ (1. 広島大学)

司会：松本和也（秋田大学)

キーワード：希土類元素、回収、高分子ゲル

近年、ハイブリットカーや小型家電の生産増加によりモーターに使用される希土類磁石の需要が増加しており、廃磁石からの希土類の回収方法が検討されている。既存の回収方法として凝集沈殿法があるが、金属沈殿を形成させるために、pH調整用薬剤や凝集剤が必要になるといった課題がある。本研究ではこれまでに重金属イオン回収について第4級アミンを側鎖にもつ(3-Acrylamido-propyl) trimethyl ammonium chloride (DMAPAA-Q)から合成した高分子ゲルに炭酸イオン、シュウ酸イオンなどのアニオンを担持して、高分子ゲル内で金属塩を形成させて回収する方法を提案し、溶解度積の小さい金属塩が選択的に回収されることを明らかにした。本発表では、担持アニオンの異なるDMAPAA-Qゲルを用いてサマリウムイオンコバルトイオンの混合溶液からのサマリウムイオンの選択回収について報告する。