14:50 〜 15:10
[2506-17-06] 中和処理を不要とする新規な金属リサイクルプロセスの開発
司会:吉村彰大(千葉大学)
キーワード:耐酸性細菌、バイオソープション、電子廃棄物、金属リサイクル、都市鉱山
Internet of Thingsや、電気自動車の普及により、金属の消費量が増大している。また、環境保護や、循環型社会形成の観点から、使用済み金属のリサイクルは重要性を増している。環境親和的な金属リサイクル技術として、金属浸出液から、生物由来の吸着剤を用いて金属イオンを分離回収する、バイオソープションが研究されてきた。しかし、その多くは、回収効率が高い中性条件下で検討されており、強酸性の金属浸出液に適用するためには、中和処理が必須となる。この現状を踏まえ、本研究では、強酸性条件下でのバイオソープションにより、中和処理を不要とする、新奇な金属リサイクルプロセスの開発を試みた。
独自に開発した耐酸性細菌の培養法により、金属浸出液中で金属を回収可能な菌株を複数取得した。金属回収能力および金属選択性が異なる菌株を用いて、Co, Cu, Li, Mn, Niの各金属を100 mg/lずつ含む模擬金属浸出液 (pH 1.5) からの金属回収プロセスを構築し、各金属の回収量および選択性を評価した。全体での各金属の回収率はCo 6.4%, Cu 11.5%, Mn 7.3%, Ni 6.1%, Li 4.5%となった。本結果を基に金属リサイクルのコストや環境負荷の低減を実現するため、現在、より高濃度の金属浸出液への適用や、回収率向上に取り組んでいる。
独自に開発した耐酸性細菌の培養法により、金属浸出液中で金属を回収可能な菌株を複数取得した。金属回収能力および金属選択性が異なる菌株を用いて、Co, Cu, Li, Mn, Niの各金属を100 mg/lずつ含む模擬金属浸出液 (pH 1.5) からの金属回収プロセスを構築し、各金属の回収量および選択性を評価した。全体での各金属の回収率はCo 6.4%, Cu 11.5%, Mn 7.3%, Ni 6.1%, Li 4.5%となった。本結果を基に金属リサイクルのコストや環境負荷の低減を実現するため、現在、より高濃度の金属浸出液への適用や、回収率向上に取り組んでいる。
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