資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】‐素材部門委員会・粉体精製工学部門委員会連携企画‐カーボンニュートラルに貢献するリサイクル前処理技術の展望

2022年9月8日(木) 09:25 〜 11:45 第2会場 (A12)

司会:晴山渉(岩手大学)、 芳賀一寿(秋田大学)

10:45 〜 11:15

[3201-04-03] 熱処理による使用済リチウムイオン電池の不活性化を通じた効果的な資源回収

○渡邊 亮栄1 (1. DOWAエコシステム株式会社)

司会: 芳賀一寿(秋田大学)

キーワード:リチウムイオン電池、リサイクル、熱処理、物理選別

HV/EVなどの自動車や住宅向けに普及が拡大しているリチウムイオン電池(以下、LIB)に対し、DOWAエコシステムは使用済LIBの安全かつ効率的なリサイクルの取り組みを進めてきた。特に大型のLIBパックが有する発火や感電などのリスクに対し、LIBパックを解体せず、大型の廃棄物焼却炉に投入・熱処理することでLIBパックを安全に不活性化している。更に、熱処理後のLIBパックを破砕選別することで、鉄、アルミニウム、銅、ブラックマス等を回収し、製錬原料として再資源化している。LIBパックの安全な不活性化と有用金属の効率的回収の両立には、LIBパックの種類や形状に応じた適切な熱処理条件ならびに破砕選別条件の選択が重要であり、ブラックマスのコバルト・ニッケル品位向上や炭酸リチウムの回収にも繋がる。

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