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[3208-12-04] (学生発表:修士課程)FetO-SiO2-CaO系スラグのPbO, FetOの活量係数に及ぼす塩基度およびAl2O3濃度の影響
司会:西岡宣泰(愛媛大学),関本英弘(岩手大学)
キーワード:酸化鉛、銅スラグ、活量係数
非鉄金属リサイクルにおいて、高温プロセスではCuなどの有価元素を金属として、Feを酸化物として分離する。有価金属の一つであるPbは、還元を強化することでCuを主成分とするメタル相に多く含ませることができるが、その際にスラグ主成分であるFetOも還元されてFeがCu中に入り込む可能性がある。そのため、FetOの還元を抑えてPbOのみを還元する最適なスラグ組成や酸素ポテンシャルなどの操業条件を知る必要がある。本研究では、FetO-SiO2-CaO-Al2O3-PbO系スラグ中のPbOおよびFetOの活量係数を1300℃について求めた。1300℃においてCO/CO2により制御したPO2下でFetO -SiO2-CaO-Al2O3系スラグを溶融Pbおよび固体Feと平衡させた。用いた母スラグは(mass% FeO) = 50、塩基度((mass% CaO)/(mass% SiO2)比) =0.45および1.1の2種類のFetO-SiO2-CaO系であり、Al2O3濃度を16mass%まで変化させた。平衡後のスラグの化学分析値より、スラグ中のPbOおよびFetOの活量係数について塩基度およびAl2O3濃度依存性を求めた。その結果、塩基度の上昇に伴いPbOおよびFetOの活量係数が上昇することが分かった。また、塩基度に関わらずAl2O3の濃度が上昇すると8mass%付近まではスラグ中のPbO活量係数は上昇し、それ以上の濃度では減少することが分かった。一方、FetO活量係数に対するAl2O3濃度の影響は小さかった。
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