【企画講演】資源探査の動向と大規模データプロセッシング

[3301-05-01] 情報計測融合と資源・素材学への応用(III)

○桑谷 立¹ (1. 海洋研究開発機構)

司会：木崎彰久（秋田大学)

キーワード：データ駆動、ベイズ推論

情報・計測融合は，先進的な数理解析手法の活用により，計測・観測データに含まれる有用情報を効率的に抽出することを目的としている．本講演シリーズ「情報計測融合と資源・素材学への応用」では，これまで，情報・計測融合型アプローチの基礎概念や，複数種の計測データや先験的知識を統合する際に必須となるハイパーパラメータ推定に関して，具体的応用例を挙げつつ紹介してきた．第３回目となる今回は，地球内部の物質科学的理解を目的としたベイズ推論的手法にフォーカスして紹介する．地球内部物質を特定するための逆問題では，流体量やその形状パラメータなどのように連続変数的に振る舞うと仮定できる未知パラメータのほか，岩相・流体相のように不連続変数的に振る舞うと仮定できる未知パラメータも存在する．本講演では，これら二つの種類の未知パラメータの空間分布を同時に推定する方法論について議論する予定である．