11:30 〜 11:50
[3301-05-05] 加熱弱化岩石に対するエアジェットの衝突効果
司会:久保大樹(京都大学)
キーワード:エアジェット、岩石切削、加熱弱化岩石
高圧気体を衝突させるエアジェット切削は、乾燥地帯でも利用可能な掘削技術の一つである。本研究では加熱により意図的に強度低下させた荻野凝灰岩の岩石試料に対して、エアジェットを衝突させた際のき裂の開口や進展状況について調査を行った。荻野凝灰岩試料は加熱を繰り返すことにより、弾性波速度、圧裂引張強度、一軸圧縮強度が低下し、岩石の強度低下が進むことが確認された。エアジェット衝突時には、加熱の繰り返しにより生じたき裂が開口し進展することが観察された。また、エアジェットの衝突終了後においても開口した状態を保つき裂が存在することも確認された。衝突前の目視き裂と衝突後の微視き裂の長さを比較した結果、衝突前の目視き裂よりもはるかに衝突後の微視き裂の長さの方が大きいことが分かった。進展したき裂同士が連結することにより破壊が進行することが考えられるため、エアジェットはき裂を多く含む比較的低強度の岩石切削に対して有効性が高いことが推察された。
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