【企画講演】温度と熱に関わる岩盤工学

[3306-11-01] 低温下における飽和含水岩石の熱物性および強度特性におよぼす間隙水の影響

○鴨志田 直人¹ (1. 岩手大学)

司会：藤井義明（北海道大学）

キーワード：岩石、低温、熱拡散率、一軸圧縮強さ、間隙水

液化天然ガスなど低温液化燃料の岩盤内貯蔵では貯蔵槽周辺の岩盤は冷却されるため，地下水の凍結が想定される。したがって，岩盤貯蔵施設の設計では間隙氷の生成が岩石の熱物性（例えば，熱伝導率，熱拡散率，比熱と線膨張係数）および力学特性（例えば，圧縮強さ，引張強さ，せん断強さ，内部摩擦角，ヤング率，ポアソン比）に及ぼす影響を把握する必要がある。本稿では低温から極低温の温度条件下を対象に，飽和含水岩石の熱拡散率および強度特性におよぼす間隙水の影響について，これまでに得られた成果を紹介する。