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[3501-07-02] (学生発表:博士課程)続・兵庫県多田銀銅山でみられる地表採鉱の一例
司会:中西哲也(九州大学)
キーワード:多田銀銅山、槻並、地表採鉱、地下採鉱
多田銀銅山遺跡は、東西約12㎞、南北約10㎞の範囲に分布する鉱床群の総称である。猪名川町民田千軒地区、川西市国崎地区がある東部はジュラ紀あるいはそれ以前に形成された丹波帯と超丹波帯の堆積岩類中に鉱脈が含まれ、黄銅鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱が含まれ、銀銅鉱として採掘された。西部の猪名川町銀山地区は白亜紀後期の火山岩類、有馬層群及び下層の古期の堆積岩に鉱脈が貫入しており、斑銅鉱・黄銅鉱に銀鉱物を伴う銀銅鉱石が採掘された。
兵庫県猪名川町では、多田銀銅山西部の銀山地区と東側の猪名川町民田千軒地区を中心に鉱山跡の調査を継続的に行っている。今回、猪名川町中部の槻並地区で確認された採鉱跡は、南北方向の銅鉱脈を尾根の形状に沿って壁穴掘で採鉱した後、富鉱部を竪穴掘をしていることが確認された。本報告で発表する事例は昨年発表した事例と類似しており、槻並地区では近世以前に採掘が行われていた可能性が指摘される。
兵庫県猪名川町では、多田銀銅山西部の銀山地区と東側の猪名川町民田千軒地区を中心に鉱山跡の調査を継続的に行っている。今回、猪名川町中部の槻並地区で確認された採鉱跡は、南北方向の銅鉱脈を尾根の形状に沿って壁穴掘で採鉱した後、富鉱部を竪穴掘をしていることが確認された。本報告で発表する事例は昨年発表した事例と類似しており、槻並地区では近世以前に採掘が行われていた可能性が指摘される。
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