一般社団法人資源・素材学会 2023年度 春季大会

講演情報(2023年2月3日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/資源開発技術/資源経済と社会システム

2023年3月13日(月) 13:00 〜 15:40 第1会場 (6号館 1階 614)

司会:村上 拓馬(幌延地圏環境研究所),里見 知昭(東北大学)

14:20 〜 14:40

[1K0101-07-04] 北海道天北地域における高濃度ヨウ素を含む地下水について

○村上 拓馬1、玉村 修司1、上野 晃生1、玉澤 聡1、木山 保1、猪股 英紀1、青山 秀夫2、山口 眞司2、酒井 智生2、富山 眞吾3、五十嵐 敏文1,3,4 (1. 幌延地圏環境研究所、2. UBE三菱セメント株式会社、3. 北海道大学、4. 旭川工業高等専門学校)

司会:里見 知昭(東北大学)

キーワード:ヨウ素、天北炭田、北海道

ヨウ素(I)は生体の必須微量栄養素で人間や動物に必要不可欠な元素である。また、医療・農業・工業などの幅広い用途で使用されており、これらの主な用途の多くには、同等の代替元素が存在しないことから、貴重な資源として考えられている。世界のヨウ素生産量に関しては、チリ、日本およびアメリカの3カ国で90%以上を占められており、チリではチリ硝石から、日本およびアメリカでは油田や天然ガス田に付随する地下水から採取されている。日本国内では南関東ガス田をはじめとした第四紀の地層から採取されているが、Iの詳細な起源や濃集過程は明確になっていない。
幌延地圏環境研究所では、これまで北海道天北地域の地下の未利用資源に着目し、調査・研究を実施してきた。その中で、宗谷夾炭層(第三紀中期中新世に堆積した陸成層)中の地下水にIを高濃度(40〜105 mg L–1)に濃集することを発見した。この濃度は国内のヨウ素鉱床と同程度であることから、将来の有用な資源となる可能性がある。本発表では、地下水中のIと同じハロゲン元素である臭素(Br)に着目し、Iの起源物質とその濃集過程について報告する。

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