一般社団法人資源・素材学会 2023年度 春季大会

講演情報(2023年2月3日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 粉体精製工学部門委員会「学生賞セッション」

2023年3月13日(月) 13:00 〜 16:45 第3会場 (6号館 2階 621)

司会:飯塚 淳(東北大学),松岡 光昭(関西大学),村山 憲弘(関西大学)

15:20 〜 15:35

[1K0301-10-09] (学生発表:博士課程)炭素質金鉱石のラッカーゼ酵素系による処理

○ディエゴ メンドーザ1、コジョ コナドウ1、須山 郁実1、シンディ1、笹木 圭子1 (1. 九州大学)

司会:松岡 光昭(関西大学)

キーワード:炭素質金鉱石、酵素処理、ラッカーゼ、金回収率

金鉱石のうち金粒子が硫化鉱物内にとじこめられているものを難処理金鉱石といい、さらに炭素質頁岩を伴う鉱石では、金抽出の王道であるシアン浸出工程において、金シアン錯体が炭素分に吸着し、現行の処理法での金回収率は30-70%の損失をもたらすため、超難処理型金鉱石(double refractory gold ores , DRGO)と分類されている。DRGOは、一般金鉱石よりも金品位が高いにもかかわらず、炭素質と硫化鉱物の単体分離性が乏しいために一般的な浮遊選鉱法に向かず、回収損失効果もあいまって、経済的開発の対象外となっている。しかしDRGOの分布は五大陸に渡って点在し、その金資源量は、世界の全金生産量の数分の一に相当するという試算もあり、大気汚染を伴わずにDRGOから金を回収するハイドロメタラジーには、いまや世界規模でのニーズがあるといっても過言ではない。著者らは、炭素質金鉱石からの金のシアン浸出法の前処理として、硫化鉱物の分解と炭素質の酵素分解による温和な条件の逐次処理について研究を進めてきた。本研究では、鉱石中の炭素質の酵素分解反応を前提とする場合には、前段となる硫化鉱物の分解に鉄酸化菌による生物処理ではなく、化学浸出が適していることを明らかにした。

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