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[1K0409-13-04] 紫外可視吸収分光を用いる塩酸水溶液中ニッケル塩化物錯体分布解析
司会:安達 謙(東北大学)
キーワード:ニッケル塩化物錯体、塩酸、紫外可視吸収分光、熱力学モデル解析、成分分析
紫外可視吸収分光を用いて、塩酸水溶液中のニッケル塩化物錯体分布について解析した。第一導関数テストの結果、錯体種は3種類であることが予測された。また、陰イオン交換樹脂への吸着試験の結果、ニッケル塩化物錯体は陰イオン交換樹脂に吸着しないことが明らかになった。したがって、陰イオン錯体は生成せず、ニッケルへの塩素配位数の組合せは、0、1、2であると推測される。この知見をもとに熱力学モデルとしてニッケル塩化物錯体の錯形成反応を仮定し、熱力学モデルの最適化解析を実施した。最適化に際しては、錯形成反応の安定度定数をパラメータとした。その結果、紫外可視吸収分光を再現する熱力学パラメータを決定することに成功した。今後の計画として、この解析結果を担保するために、X線吸収分光、第一原理計算による構造解析を通じて、ニッケル塩化物錯体分布を確定する。
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